スキムボードを購入する前に


スキムボードはどこで買う?


スキムボードを選ぶ際は、スキムボード専門店(プロショップ)で、自分の予算や意見を交えつつ、店員さんに聞きながら選ぶのが最善です

どうしてもお店にいけない場合は、ネット販売を行っているスキムボード専門店(プロショップ)か、直販のあるボードメーカーに問い合わせながら購入するのが良いでしょう

オークションサイトなどでは、安価な品物に惹かれ、品質の悪い粗悪品を落札している人をよく見かけます

極稀に掘り出し物もありますが、初心者にはメーカーや材質、中古品の良し悪しなどの目利きが利きませんので避けたほうが無難です


買ってはいけないスキムボード


「ビーチスライド」がまともに出来ないボードは買ってはいけません!!

「ビーチスライド」とは砂浜をスーッと滑走することで、スキムボードを始めた人が最初に味わう、爽快感があるライディングのことです

サイズや材質の誤った板では距離が伸びなかったり、ひどい板ではまともに滑ることすらかないません


間違った板で練習しても上達もせず楽しくもありません


是非、下記を参照に正しいサイズや材質のボードでスキムを楽しんでください!


スキムボードのサイズ


スキムボードは通常、使用する人の体重によって板のサイズを決定します

板の浮力の違いが届く波や滑走距離に大きく影響するからです

スキムボードメーカーでは板のサイズに適正体重を設定しています


平均的体重の成人男性で130cm程のサイズになることが多いようです

女性でも男性より数センチほど短い板が適正な場合がほとんどです

小学生低学年以下の子供さんは100cm程の子供用の板が良いでしょう


100cm程の子供用に大人が乗っても充分な推進力は得られません!




スキムボードの材質


心材(コア)


スキムボードの材質としては心材(コア)に木あるいは発泡プラスチック(フォーム)が使われます

購入しようとする板の心材が何で出来ているのか確認してみましょう


ウッド

木のボードです

子供用の安価な板や、浮力を必要としないフラットスキムの板として使用されます


PVCフォーム

ポリ塩化ビニルの発泡プラスチックです

水を吸いにくく強度と浮力があるので中級品以上のボードに使用されます

スキムボードを続けていこうと考えた場合は「PVCフォーム」の板が良いでしょう


PUフォーム

ポリウレタンの発泡プラスチックです

PVCフォームに比べて浮力が少なく、水を吸いやすい素材になります

ひび割れが生じた際に浸水してバランスを欠きやすい板となります

長く続けるつもりの人は避けたほうが良いでしょう


EPSフォーム

発泡スチロールです(ビーズ法ポリスチレンの発泡プラスチック)

軽くて浮力がありますが、熱に弱く折れやすい板になりますのでおすすめできません

夏の車内など、高温の場所に極端に弱い素材です

修理する際にポリエステル樹脂を使用すると溶けてしまうので必ずエポキシ樹脂を使用します


PEフォーム

ポリエチレンの発泡プラスチックです

ビート板などに使われる素材です

トップ絵の左のような幼児の玩具のボードにのみ使用されます

やわらかく安全ですが、もはやスキムボードとは言えません


クロス


クロスとは心材(コア)を包んで補強する繊維です


E-GLASS

ノーマルなガラス繊維のクロスです

E-GLASSの板は適度にしなり、初心者にも扱いやすいと言えます

強度はS-GLASSやカーボンより劣りますが充分使える強度です

値段は他のクロスよりも安価になります


S-GLASS

高強度ガラス繊維のクロスです

S-GLASSの板は反発があり、しなった後の板の戻りが早くなります

E-GLASSより固く、カーボンよりやわらかく初心者から上級者まで対応しています

値段はE-GLASSより少し高価な程度です


カーボン

炭素繊維のクロスです

カーボンクロスの板は固く、しなりにくいので失速しにくいのが特徴です

反面、水面でのコントロールは難しくなるので中級者以上に向いています

値段は一番高価になります


レジン


レジンとは表面をコーティングする樹脂のことです


エポキシ、ビニルエステル、ポリエステルなど数種類あります

エポキシが一番良いレジンですが値段もそれなりに高価になります




スキムボードの形状


スキムボードの各部分の名称


デッキとボトム


板の乗る部分をデッキ、底の部分をボトムといいます


デッキには足が滑らないようにワックスを塗ったりデッキパッドを貼ったりします


レール


板の横の部分から後ろにかけては、ターンしやすくするために削ってあります

この部分を「レール」といいます

波乗りのスキムボードではこの部分を沈み込ませてターンします


初心者、中級者向けの「ボキシーレール」 上級者向けの「テーパーレール」


ターン中の安定を重視した初心者、中級者向けの「ボキシーレール」

素早くキレのあるターンが可能になる上級者向けの「テーパーレール」

その間の「ミディアムレール」などが存在します


ロッカー


板の前後の反り返った部分をロッカーといいます


ロッカーの少ない板は滑走が安定し、反りの多い板はターンしやすくなるといわれます

初心者はロッカーがあまりきつくない板が良いでしょう

ロッカーの好みは人それぞれで、上級者でもロッカーのあまりついていない板を好む人もいます


ノーズとテール


板の先端を「ノーズ」、後側の先端を「テール」といいます


ノーズが広めの板は乗り込みの安定感があり、初心者や乗り込みの安定しない中級者におすすめです

先の絞られた板は大きな波でのターンに対応しやすくなりますが滑走での安定は劣るので上級者向きといえます


昔は色々なテール形状の板がありましたが、現在は先が少しとがった「ピンテール」と呼ばれるテール形状が主流です