ウェットスーツの知識


スキムボードは1年中出来る!


スキムボードは夏だけのスポーツではありません!

1年中通して楽しめるスポーツなのです


しかしながら夏季以外でスキムボードを楽しむためには、ウェットスーツが必要になります

ウェットスーツを手に入れて1年中スキムボードを楽しみましょう!


ウェットスーツが温かい理由


ウェットスーツとは、クロロプレーンという断熱性の高いゴムでできた保温性の高いスーツで、ウェットという名前の通り中に水が入ってきます

この侵入してきた水が体温で温められることによって高い保温効果を発揮します


水の出入りを最小限に抑えるため、体によくフィットしたスーツを着用しましょう


ウェットスーツの仕組み

ラッシュガードは身体を冷やす


肌寒くなる時期にラッシュガードを身に着けている人を見かけますが逆効果です

ラッシュガードは紫外線や擦り傷から身体を守り、夏の暑い日差しの中でも涼しく過ごすためのものです


濡れたラッシュガードは身体から気化熱を奪い寒くなるので、脱いだ方がマシなのです


他のスポーツ用スーツは代用出来るのか?


ひとくちにウェットスーツといっても、サーフィン用をはじめダイビング用など色々あります

スキムボードは激しい動きを伴うスポーツなので、ウェットスーツもそれに見合ったものが良いでしょう


まずダイビング用のものは、水圧に耐えるように丈夫にできていますが、激しい運動をする想定がされていないため、とても動きにくくスキムボードには不向きです

次にサーフィン用のものは、スキムボード用ウェットスーツとして代用できるのですが、スキムボードとは違う動きを想定して設計されているため、走りにくいなどの不具合も発生します


スキムボード専用、あるいはスキムボードの動きを考慮して作られたウェットスーツが理想です


ウェットスーツの種類


生地の厚み

使用するクロロプレーン生地の厚みで保温性が異なります

スキムボードでは季節・タイプによって1〜5mm程の厚みのものが使用されます

生地が薄ければ動きやすく保温性能が低く、厚ければ動きにくく保温性が高くなります


フルスーツ

長袖・長ズボンタイプ

冬季や春秋の寒い時に着用する


スプリング

半袖・半ズボンタイプ

夏の朝夕や悪天候の時、春秋の比較的暖かい時期などに着用


ロンスプ(ロングスリーブ・スプリング)

長袖・半ズボンタイプ

春秋用の長袖スプリング

気温は低いが水温は高い時に着用する

走りやすく上半身は温かいのでスキムボーダーの最初の1着目に特にオススメです


シーガル

半袖・長ズボンタイプ

春秋用

水温は低いが気温は暖かい時に着用する


タッパー

上半身だけのタイプ

夏の朝夕や悪天候の時など、夏季でも肌寒い時に最適

長袖タイプや半袖タイプがある


セミドライ

長袖・長ズボンタイプ

真冬季に着用する水の浸入が極めて少ないウェットスーツ


その他

袖無し・半ズボンの「ショートジョン」や袖無し・長ズボンの「ロングジョン」

ウェットスーツの上に羽織る「ボレロ」など他にも色々あります


ウェットスーツのタイプ

ウェットスーツの素材


メーカー各社で保温性が高く着脱しやすい素材を随時開発中です

ここでは基本となる素材を少し紹介します


スキン

クロロプレーンゴムそのままの素材

水切れが良く気化熱を奪わないため保温性に優れているが生地が傷みやすい


ジャージ

スキンの生地にニット地の素材を貼り付けたもの

スキンより強度があり色やデザインが自由に使えるため一番多く出回っている素材

気化熱を奪われやすいなど保温性はスキンに少し劣る


裏起毛

スーツの身体側(裏面)に起毛素材を貼りつける事によって保温効果を高めた生地


オーダーメイドのウェットスーツ


ウェットスーツは身体にピッタリとフィットすることで保温性を発揮します

大きすぎるものは水の出入りが激しく、保温性を大きく損ないます

逆に小さすぎるものは、動きにくく、苦しくなります


既製品が身体にピッタリという場合を除いて、フルオーダーするのが最善です


フルオーダー

全身の採寸を行い、自分の身体にピッタリあったスーツをオーダーする方法

ショップで採寸してもらう、あるいは採寸表を見ながら誰かに採寸してもらう


既製品

メーカーの標準サイズをそのまま購入する方法


セミオーダー

既製品を数ヵ所程度サイズ指定をして調整する方法


ウェットスーツの着脱


ウェットスーツには背中などにジッパーのある「ジップタイプ」とジッパーのない「ノンジップタイプ」があります


ジップタイプ

ノンジップタイプに比べ比較的脱ぎ着しやすいが、首や背中のジッパーから水が浸入しやすい

値段はジッパータイプのほうが経済的


ノンジップタイプ

すっぽりかぶるように着用するので水の侵入は少なく保温効果が高い

ジッパータイプに比べると着脱しにくく高価な場合が多い


・着にくい際は、手や足を通す前にレジ袋をつけて着ると楽ですよ!(外すのをお忘れなく)




ウェットスーツブランド


サーフィン用ウェットスーツブランドは世の中にたくさんありますが

ここではスキムボードに最適なウェットスーツブランドを紹介します


REG レグ


スキムボード専用のウェットスーツブランド

「走らなくっちゃ始まらない!」をコンセプトに走りやすいように工夫し作製されている

スキムボードショップで購入する他、オーダーシートをメールやファックスすることでオーダーも可能


WooF ウーフ


海外のトッププロも着用するスキムとサーフィン両用に開発されたブランド

自分でパーツやロゴの色と位置を決めることができるなど、自由度が高くオシャレで人気急上昇中

ネット通販は行っていないが「KaKaPan」をはじめとする多くのスキムボードショップで販売中


AMPHIBIA アンフィビア


走るときと板に乗っているときの脚の位置を考え裁縫したスキムボード専用スーツ

現在はスキムピースプロダクションでのみ入手できる


Resistance レジスタンス


スキムボードのためにゼロからデザインされたウエットスーツ

※参考掲載<現在の受注製造状況が不明の為>




ウェットスーツの手入れと保管


ウェットスーツに使用されるクロロプレーンゴムは経年劣化します

ウェットスーツが消耗品といわれるのはこのためなのです


大切なスーツを少しでも長持ちさせるためにしっかり手入れをしましょう


塩抜き

海から上がった後はなるべく早くウェットスーツの塩抜きをします

生地の硬化やヒビ割れを防ぐ目的があります

まず、バケツやたらいのたくさんの真水で1時間ほどつけておけば効果的です

ぬるま湯はよいですが熱湯は生地を傷めるので厳禁です

つけ終わったら優しくもみ洗いします(市販のウェットスーツシャンプーなどを使用するのも効果的です)

乱暴に扱うと生地を傷めるので注意します

※洗濯機や乾燥機は絶対使わないようにしてください


陰干し

洗い終わったら軽く手で水気を切って陰干しします

ハンガーでの型崩れ防止のため肩の部分が太いタイプを使用します

(ウェットスーツ専用のハンガーも販売されています)

針金タイプのハンガーで干した場合、生地が伸びて型崩れを起こします

乾きにくい場合は裏返しで干してもよいですが生地にシワがよって傷んでしまうので

なるべく表面のまま干すか乾燥したら即表に返すようにしましょう


保管

乾いたウェットスーツは肩の部分が太いハンガーにかけ冷暗所で保管します

たたんだりするとそこから生地が傷むので避けてください